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【ラジオ・ヒッチコックR】

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『レイズ・ザ・タイタニック』トンデモ映画だ! 

どーも、ロッカリアです。

昔から見たくて、夏にソフトが発売された時にどうしようか迷ったんですが、BSイマジカ(今月10月からシネフィルWOWOW)でオンエア、さっそく録画して見ることができました。
悲劇的な最後を迎えてしまった豪華客船タイタニック号。
実はその積み荷の中に、「シシリー計画」と言う、アメリカがミサイル防衛に必要なビザニウムと言う鉱石が積まれていた、と言う作り話がこの映画の核だ。
そんな計画も存在しなければ、ビザニウムと言う鉱石も作り事、実在しない。
つまり、原作者のクライブ・カッスラーも、なんちゅう映画だ! と酷評していることから、作品の出来も、ホント良くない。(原作の細かい、重要なプロットを全く無い物にしていますから)

(↓アメリカ版のこのポスターはいけてる! しかも長い)
raise_the_titanic_xlg.jpg

出演は主役にリチャード・ジョーダン。
この人で印象に残っている映画といえば、『2300年未来への旅』でも『デューン:砂の惑星』でも『インテリア』でもない。
マイケル・J・フォックスの伯父さん役だった『摩天楼はバラ色に』だ。
その共演にジェイソン・ロバーツとくれば、この映画の地味な感じもわかると言うもの。
え? タイタニック号を深海から引き上げる映画なのに地味?
そんなはずはない! すごいスペクタクル作品に違いないだろう! と意義を唱えたい人の気持ちもわかります。(私がそうでしたから)
実際、特撮技術に関しては、マニアには萌える要素が結構あり、良く出来ています。

では、何がそんなにひどいのか?
それは、タイタニック号を引き上げる計画に無理がありすぎる。
深海艇が、海底3500メートルを簡単に行ったり来たりするし、引き上げる計画を簡単に前倒ししたり、何十年も深海にあった死体が原型のままだったり、浮上したタイタニック号は、いくら穴を塞いだからといって普通に浮いて、細いロープ1本でニューヨークまで曳航したり(しかもロープが張ってない)、もう観客を舐めきっているとしか言いようがありません。(第一回ラジー賞にノミネートされたんだよ、と言えば多少理解してもらえるでしょう)

さらに、この作品を不幸にしているのは、キャメロンが後年に制作した『タイタニック』の存在だ。
実際にタイタニック号が眠っている深海まで行き、沈む工程をコンピューターでシミュレーションして、タイタニック号は自重に耐えられずに折れた、と言うこと知らされている今では、この映画での原型のままの姿は絵空事になっている。

そして最後は、何じゃそら、と言うオチが待ち構えている事を付け加えておきましょう。

余談ですが、オープニングは本物のタイタニック号を製造、出航、楽しそうな船内を映し出したモノクロ写真と、ジョン・バリーの音楽が、船に乗り合わせた人々を待ち受けている悲劇を浮き彫りにさせる印象深いオープニングです。

もう一つ余談ですが、タイタニック号の生き残りとして、名優アレック・ギネスが出ていますが、『スター・ウォーズ』から3年ほどしか経っていないのに、かなり太り、年老いた印象になっていました。

どうしても見たい人だけ、ご覧ください。

category: ラ行

tag: ラ行 
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