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【ラジオ・ヒッチコックR】

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『チャイナタウン』引きずる映画……

どーも、ロッカリアです。

この映画、ズッシリと重く、年月が経っても心をワシづかみにされたまま、現在まで引きずって生きて来た、と言えば大袈裟かも知れません。
引きずる映画とは、単に印象に残った、という類の映画ではありません。
見終わった後、心に重くのしかかってしまった映画で、外そうとしても外れない、トラウマ級の映画です。
『俺たちに明日はない』『ソルジャー・ブルー』『ディア・ハンター』が私にとってはそうで、この『チャイナタウン』こそ、その最たる映画です。
主演のジャック・ニコルソン演じるジェイクと同じ驚きを抱き、ラストの衝撃は、ジェリー・ゴールドスミスの音楽と共に永遠に忘れられない作品です。

事の発端は、ジェイクの探偵事務所に、モーレイと名乗る女性が夫の浮気を調査してほしいと依頼に来るところから始まる。
水道局の幹部である夫のホリス・モーレイは、若い女性と会っている現場写真を撮られるが、撮った本人のジェイクが知らない間に新聞の一面に載りスキャンダラスになる。

ジェイクが事務所に戻ると、彼を待っていたのは、本物のモーレイ夫人だった。
やがて、夫が死体で見つかったことから、ジェイクは大きな陰謀に巻き込まれて行く……。

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本物のエブリン・モーレイを演じた女性こそフェイ・ダナウェイで、彼女の出演作の中でもピカイチに美しい!
若き日のジャック・ニコルソンのカッコ良さが全面に出ているが、特筆すべきはやはりフェイ・ダナウェイの演技に尽きる。
時に強く強烈で、時に優しく、そして可愛い女性像を見事に演じている。
その場面に合わせるように、彼女の衣装も黒、灰色、白と変化しているのにも注目だ。

謎に包まれたエブリンの真相を知った時の衝撃、大いに感情を揺さぶられるラストシーン。
だが、それを許さない中国移民の街チャイナタウン。
一気に感情が爆発しそうになるジェイクに同僚が言う。
「忘れろジェイク、ここはチャイナタウンだ」

警官時代に中国人同士の争いを、ただ見ている事しか出来なかったジェイク。
自分の身に降りかかった出来事に、今度は中国人たちがアメリカ人の悲劇を静観している。
見事なセリフ、そしてエンディングではないか。

重く引きずる映画だが、時間を経て、何度も見たくなるのが、この映画の非凡さを物語っています。
未見の人は、是非一度見てください。

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