FC2ブログ

【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

TOP >  シネマ・エッセイ >  タ行 >  『黄昏のチャイナタウン』空飛ぶジャック・ニコルソン!

『黄昏のチャイナタウン』空飛ぶジャック・ニコルソン!

どーも、ロッカリアです。
お盆休みも今日で最後です。(ふ〜)

1974年の名作『チャイナタウン』の続編で、ジャック・ニコルソンが主演と監督を務めました。
前作の衝撃的なラストから約10年後を描いていますが、今回、原題の「二人のジェイク」というタイトルに深い意味があります。
と言うのも、前作でエブリン・モーレイ(フェイ・ダナウェイ)と恋に落ちたジェイク(ジャック・ニコルソン)は、今回同じ名前のジェイクの依頼を受けるが、この依頼がエブリン・モーレイと深く関わってくるからだ。

img254.gif
(爆風で空を舞うジャック・ニコルソン! タモさんじゃありません!)

この映画を語ることは、前作『チャイナタウン』を見ていないと成立しないし、何を言っても、その前作のネタバレとなってしまい、非常に難しい。
だから、ディテールを話す事だけに留めておきましょう。

探偵ジェイクの所に、妻の浮気調査を依頼したもう一人のジェイクが、その浮気現場で男を射殺してしまう。
しかも、その殺された男が、依頼人のジェイクの仕事のパートナーだったことから、全ては男を殺すための仕組まれた芝居ではないかと、探偵のジェイクは疑うのだが……。

1930年代のロスを見事に再現した前作と比べ、今回はそれほど凝った演出がない。
あるシーンで、探偵ジェイクは爆発によって吹き飛ばされるが、常識的に無傷で助かるなんてありえないし、ジェリー・ゴールドスミスの音楽が秀逸だった前作に比べ、ヴァン・ダイク・パークスの音楽は甘すぎる。
主演のニコルソンも太り過ぎだ。(演出上、あまり関係ない思う)
決してつまらない作品ではないが、続編と言うのは、こうやって前作と比較されるのは宿命なのだ。
監督としてのニコルソンの手腕はどうか?
ポランスキーの冷徹で、突き放したような演出と正反対で、探偵ジェイクがとても身近に感じるが、自ら主演となればそれは当然か。
ラストの衝撃も、やはり前作を上回ることはない。
編集のせいかもしれないが、もう少し物語を整理して、観客に確信は何なのか? がストレートに伝わるような演出が欲しかった、と思います。

言っておきます。
『チャイナタウン』を見ずに、この『黄昏のチャイナタウン』を見ても成立しません。


コメント






管理者にだけ表示を許可する