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【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

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★ ヘッダー画像をまたまたチェンジしてみました。
  写真のラジオは愛機クーガー7です!  


「世界を変えたレコード展」感傷と記憶のバラード 

どーも、ロッカリアです。

MTVで賑わったジャケットのジャングルを過ぎると、やがてレコードが突然なくなり、出口が大きな口を開けて待っていた。
レコードを見て感傷に浸ることはない。
楽しかった思い出や、青春時代の記憶が蘇る事もほとんどない。

ああ、このレコードはよく聞いたなぁ。
おお、このレコードはジャケ買いだったなぁ。
こいつ、欲しかったんだけど、ついに買わなかったよなぁ。
このアルバムは、ほんと、ギターがかっこいいよなぁ……等々

もちろん、特定の曲には、恋愛や失恋の思い出、あの日あの頃の記憶が鮮明に蘇る曲はたくさんある。
でも、アルバム自体を見て、そんなシチュエーションは思い出さない。
きっと、思い出はメロディーに絡みつき、心に宿るんだろう。

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ところが、出口が見え、レコードの姿が見えなくなると、私は何度も、今歩いてきた順路を振り返らずにはいられなかった。
とても楽しかったはずなのに、同じぐらいに寂しかった。
それはまるで、大切なものを無くしたような、永遠に続くと思っていた命に、限りがあると気がついた時のように、どうしようもない思いだった。

一体誰がレコードという文化を終わらせてしまったのか?
それは、音楽が大好きだった我々自身だったのか?
CDを初めて聞いた時、あの、レコード特有のスクラッチノイズがなく、無音からいきなり音楽が始まることに衝撃を受けた。
しかも、30センチサイズのLPが、12センチにサイズダウン。
これならコレクションもしやすい。
ひっくり返す事もない。
自身も長い間レコードを忘れていた時期があった。
静電気を取る必要も、ホコリを取る必要も、息を殺す必要もない。
ただ、CDをトレイに乗せ、ボタンを押せばそれで済む。

レコードジャケットは確かにアートだった。
でも、レコードが文化なんて、誰も教えてくれなかった。
レコード展なんて、その当時は催されることはなかった。
それだけ、レコード文化は根付いていたのに、その時は文化だと思わなかった。

時を経て、この「世界を変えたレコード展」を体験して、出口が見えた時、レコードは物ではなく、文化だったことを思い知り、それがもうないことが、強い感傷を私に与えたのだ。

青春が終わった日なんて覚えていない。
レコードもそれと同じだ。
記憶の中で、今も、昔と変わらず回り続けている。
きっと、この先も。

category: 嗚呼、音楽夜話

tag: レコード   
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