FC2ブログ

【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

TOP >  シネマ・エッセイ >  マ行 >  『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』意外とビジネス・ストーリー!

『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』意外とビジネス・ストーリー!

 どーも、ロッカリアです。
なんだか気温の急激な変化に身体がついていきません。(ああ、しんど)

マイケル・J・フォックスが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、時のスターになり、注目を集めたコメディ映画。80年代の匂いが、どこを切り取ってもプンプンします!

カンザスの田舎から就職で出て来たブラントリー(マイケル)は、あてにしていた会社が乗っ取られてしまい、仕方なくあっちこっちの会社に面接に行くが、大学を出たばかりで経験のない彼を雇う会社はなかった。
仕方なく母から教えられた電話番号にかけ、遠い親戚の叔父にあたるハワードが社長をしている会社にコネで就職。
各部署に郵便を配るメール係が最初の仕事だった。
ある日、ウォーター・サーバーで水を飲んでいると、クリスティと言う、若いのに重役だと言う女性に一目惚れ。
だが、メール係と重役では身分が違いすぎ、話すチャンスも満足にない。
そこで、辞めて行った重役の一室を、新しく来た役員だと偽り、メール係と重役の二役を演じる、多忙な日々が始まった。

摩天楼

一目惚れしたクリスティが、実は社長で叔父の愛人だったり、その叔父の妻、つまり叔母さんと関係を持ったりと、一歩引いた目で見ると、とんでもない相関図だ。
それが嫌な感じにならず、物語に入って行けるのは、ブラントリーの仕事に対する情熱・向上心と、クリスティに対する愛。
それに加えて、80年代を代表するアーティストの音楽によるところが大きい。
叔母がブラントリーを誘惑するシーンは必聴必見だ。
公開当時、ヒットはしたものの評価は低かった。
脚本がステレオタイプ、つまり何処にでもある物語だと判断されたからだ。
でも、個人的にはとても面白いし楽しめました。
まぁ、世の中これほど甘くはない! と思いつつ、映画の世界ぐらい夢があってもいいじゃないか。

舞台が80年代と言うことで、インターネットも携帯電話もない不便さが、この物語を生んでいることを忘れてはいけない。便利な世の中もいいけど、昔は不便さが想像や工夫を生んで面白かったのかも知れませんね。
主題歌をナイトレンジャーに歌わせるあたり、監督のハーバート・ロスは、時代の空気を読むことに長けている監督さんだ。
『フットルース』では時代と世代、都会と田舎のギャップ感を。『グッバイガール』では男性と女性の思考の違いを描いていた。

ちょっと真面目なことを言うと、チャンスをチャンスだと気付き、素早く行動に移すことが成功する要因だと、ビジネス書や自己啓発本などに多く取り上げられているが(例えば「仕事は楽しいかね?」などに)、この映画を見ていると、そんな事を気付かせられる。
人と人の繋がりを重視したり、根回しの大切さなど、コメディ映画だと思って単純に見ていると、ビジネスにおける成功のヒントを見逃してしまうかも?
何せ、原題が『僕の成功の秘訣』でしょ?
それを承知で、一度見てみるのも楽しいと思います。
ヒッチ4
「私の映画の成功の秘訣? それこそ秘密、じゃな」


コメント






管理者にだけ表示を許可する