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【ラジオ・ヒッチコックR】

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『坂道のアポロン』言葉はいらない

どーも、ロッカリアです。

原作コミックも全巻読みました。
1966年の夏、長崎を舞台にした、昭和レトロの雰囲気は映像化によって、より鮮やかに表現されています。

高校生の男の子二人と、同級生の女の子一人、この黄金比を生かしたラブストーリーだが、昨今の若者を対象とした恋愛映画と違い、昭和の時代を背景にした事で、私のようなオッサンが見ても、若い頃の記憶が呼び起こされる作品に仕上がっています。

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内容的にも結構ジャズで、主人公の薫は、最初クラシックのピアニストだった。
その薫にジャズを教えたのが、絵に書いたような不良の千太郎、ドラマーだ。
そこに絡むのが同じクラスの律子で、お父さんがレコード屋さんを経営している。

両親のいない薫は、横須賀から転校して長崎の叔母の家に同居するが、居場所がない。
都会から来た転校生と言うだけで、クラスでも居場所がない。
そんな時に優しく声をかけて来たのが律子で、誰がどう見ても薫の一目惚れだった。
クラスの雰囲気に馴染めず、気分が悪くなった薫は屋上へ向かうが、そこで寝ている千太郎と出会う。
屋上で不良たちのケンカに巻き込まれるが、薫と千太郎は、その時からお互いを意識し始める。
ある日、薫がクラシックのレコードを買おうとして、律子の家(つまりレコ屋)に行くと、いきなり地下に案内される。
そこには、ドラムを叩く千太郎の姿があった。
薫はそこで、ジャズと出会い、クラシックとは違う新しい音楽に魅了され、学園祭をメインに、三人の青春が、美しくも残酷に描かれて行く。

薫は律子と出会って恋を知り、千太郎と出会い友情を知る。
そしてジャズと出会って音楽の楽しさを知る。
これらの出会いが、最後、新しい自分との出会いを可能にする。
人間は、人との関わりで大きく人生が変わって行く。それを良くするのも悪くするのも自分次第なんだね。
律子を演じた小松菜奈は、甘酢っぱい思春期を見事に演じ、寝ていた記憶を呼び起こしてくれる。

この映画は、若い世代の人はもちろん、昭和に青春時代を過ごした年配の人にもオススメですよ。

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