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【ラジオ・ヒッチコックR】

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『セント・アイブス』ブロンソンありきの作品か…

どーも、ロッカリアです。

J.リー・トンプソン監督と言えば、『ナバロンの要塞』『マッケンナの黄金』『猿の惑星:征服』『最後の猿の惑星』などの超大作に見られる、ダイナミックな演出が光る監督さん。
でも、この作品に関して言えば、突出した見せ場もない上、サスペンスに振った演出は苦手のようだ。
ヒッチ先生の映画を見れば分かるが、サスペンス・スリラーの作品は、演出に繊細さが必要だ。
この作品はそういった繊細さとは無縁に、全体的に雑に作られていた。

まず設定だが、新聞記者を辞め、売れない作家が何故大富豪から金の運び屋に指名されるのか不明。
その大富豪の正体を明かす場面、説明不足でわかりにくいし、犯人にしても、詳しく言えませんが、あの職業と、この職業だなんて、ちょっとアンチョコすぎる。
え? 一体どんな物語なのかって?

スクリーンショット 2018-06-10 23.08.43
(写真はDVD、今回はハイビジョンで録画したものを見ました)

新聞記者を辞めて作家になったブロンソン。(ただし一度もタイプを叩くシーンはない)
何故か、弁護士から大富豪プロケインから、盗まれた日記と10万ドルを交換する人間に選ばれたと電話がかかって来る。
そのプロケインの家に行くと、絶対訳がありそうな美女、ジャクリーン・ビセットがいて、彼女がブロンソンを指名したと言う。(何故?)
10万ドルを持って、指定されたコインランドリーに行くと、男がドラム式の洗濯機の中でグルグル回って死んでいた。(何で?)
そして、二転三転しながらも、盗まれた日記はプロケインの所に戻り、ここから映画の見せ場になって行くのだが……。

この映画の正しい見方。
チャールズ・ブロンソン、そのままのイメージ通りのタフガイとユーモアを楽しみ、ジャクリーン・ビセットの美しさに酔う。
もう一つの楽しみは、ブロンソンが大富豪の家に行くシーン。
同じシーンの作品があって、例えば『動く標的』のポール・ニューマン、『大いなる眠り』のローバート・ミッチャム、彼らは私立探偵だった。
ブロンソンは作家だが、同じ匂いがして面白い。

脇役にも、『ダーティハリー』のハリー・ガーディノ、『ザ・フライ』のジェフ・ゴールドブラム(チョイ役)、あと、マクシミリアン・シェル、ジョン・ハウスマンなどを揃えている。
これでどうしてこんな映画に……、と思うのは、やめておきましょう。

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