【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

『ベイビー・ドライバー』初めてのiPOD映画  

どーも、ロッカリアです。

新種のアクション・ミュージカルとでも呼べば良いのか、iPODの宣伝映画と呼べば良いのか、『ザ・ドライバー』(1978)をベースしたカースタント映画。
『トランスポーター』とか『ドライブ』を連想する人も多いみたいだが、私みたいなオッさんは、音楽+車とくれば、名作『バニシング・ポイント』を思い出す。

ベイビー1

昔はカーステレオのラジオから、DJがかける音楽が流れて来たものだが、現代では主人公のベイビーが全編通してイヤフォンで音楽を聴いている。

ベイビー2

さて、「映画秘宝」誌でもベスト3位になった映画だが、投票した個別の得点を見ると、総合点で3位に入ったと言う感じで、ぶっちぎりの上位にあげた人は少ない。

変態ケビン・スペイシーや、ジェイミー・フォックスらクセのある俳優に囲まれながら、アンセル・エルゴートくんは健闘していて、運転技術は天才的ながら、まだまだ大人になりきれないベイビーの人生は、タイトルのように、ひよっこの運転手のように、危なっかしい役を見事に演じきっています。(もちろんタイトルには二重の意味がありますよね)

根っからの悪人、と言うよりは、自分の犯した過去の過ちで、嫌々犯罪に加担するが、基本的に良い人なので、救いようのないラストへ向かって行く展開にハラハラ、結末がとても気になる上手い演出だ。
この、基本的に良い人、と言う所が最後のミソになっていて、途中の出来事がうまく伏線となってラストに生きてくるのが良い。
見所は、派手な銃撃戦や、激しいカースタントと言うより、ベイビー自身の生き方ではないでしょうか。
エンドロールでは、サイモンとガーファンクルの「ベイビー・ドライバー」が流れます。
この映画、若い人にオススメです。

Posted on 2018/02/23 Fri. 22:23 [edit]

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『本能寺ホテル』自分探しのタイムスリップ  

タイムスリップものって、ワクワクするし、ハラハラしますね。
どーも、ロッカリアです。

主人公の女性、倉本繭子(綾瀬はるか)は、結婚前提で付き合っている彼氏がいたが、心の奥で、自分は何がしたいのか、このまま結婚して本当にいいのか迷っていた。
その恋人と泊まるはずのホテルが手違いで泊まれなくなり、他のホテルを探していると、かなりレトロなホテル、「本能寺ホテル」にたどり着いた。

スクリーンショット 2017-11-15 21.42.19

1階のフロアに飾ってあった古いネジ式の置き時計を、何気に触ってネジを巻いてみるが動かない。
するとホテルの支配人(風間杜夫)は、信長が持っていたものだが、今はもう壊れて動かないという話だった。
諦めてエレベーターで部屋に向かう繭子。
突然、支配人の目の前にあった時計が動き出した。
そして繭子の乗ったエレベーターの扉が開くと、そこは戦国時代の本能寺だった……。

その本能寺で織田信長と出会うが、第一印象は最悪だった。
手下の蘭丸(濱田岳)とはすぐに親密になったが、信長に刀を持って追いかけられるが、夢中で逃げていると、またホテルのエレベーターに戻っていた。

こうして、繭子は何度も戦国時代と現代を行ったり来たりする、
その間に、信長の本当の姿が分かるようになると、繭子は支配人から歴史が変わるから絶対に言ってはダメと言われていた、「本能寺の変」で、信長が命を落とすことを本人に伝えてしまう。
歴史は変わってしまうのか?
誰もがそう思わずにいられないが、信長のとった行動は、フィクションと言えどもカッコ良すぎて泣けるレベルだ。

歴史が変わったのかはさておき、この不思議な体験をした繭子の心は、間違いなく変わっていた。
この映画、若い女性だけじゃなくて、あらゆる年齢層に向けられた、応援歌のような一面がある、と思う。
周りを変えるのではなくて、自身の意識を変えることで、人生も変わって行くんだ、そんなことを繭子の心の変化から読み取れます。

ま、難しい理屈抜きでも楽しめるエンターテイメント作品。
オススメです。



Posted on 2017/11/15 Wed. 23:21 [edit]

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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』あらら?  

どーも、ロッカリアです。

さあ大変だ。
この映画の主人公、魔法生物学者のニュート・スキャマンダーと、闇祓いの専門家でヒロインのティナ・ゴールドスタインの二人を差し置いて、私の心に魔法をかけたのは脇役の二人でした。

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資金調達を銀行に断られて、パン屋さんを開業できない太っちょのジェイコブ。
彼は絵本に出てくるような正直者で、ステレオタイプかもしれないが、純真な心の人間を見るのが、私は好きなようだ。
もう一人はティナの妹で、他人の心が読めるクイニーだ。
見た目もとてもチャーミングだが、人の心が読めるが故に、なかなか人を信用できない性格だ。
この二人は出会ってすぐに好印象を抱き、やがて恋に落ちていくが、人間と魔法使いの恋の行方は、ちょっと切ないと感がする。
私はこの二人はが気になって仕方がなかった。
「お前は一体どこを見てるんだ?」とお叱りを受けるかも知れないが、この二人の存在がこの映画のスパイスになっていて、いい味を出しているんです。
主人公の二人を見ていると、心の内があんまり見えてこないし、視点が定まらないので、なんだか魔法の凄さ、つまりCGの出来を見せられている印象が強くなってしまう。
舞台装置だけでは、観客はすぐに飽きちゃうのですよ。
ここに割って入ってくるのが脇役の二人だった。
『ハリポタ』の前日譚という立ち位置の作品だが、大人の恋愛(と言ってもちょっとイノセントすぎる)をちゃんと描いているのはいいね。
あと、アタッシュケースのアイデアだけど、芳崎せいむのコミックス「鞄図書館」を思い出しました。
勧善懲悪の魔法の物語の中に、ピュアな恋愛があることで、作品自体は好印象だ。
ただ、ストーリーは平凡でした。

主人公を食ってしまうのは、CGでも豪華なセットでもなく人間の脇役なんです。
それはアラン・ドロンの時代から今日まで、ずう〜と。
そして映画ファンの私は、未来においても、そうあって欲しいと、願わずに入られません。

Posted on 2017/10/08 Sun. 17:41 [edit]

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『ブルークリスマス』今を語っているのかも知れない  

どーも、ロッカリアです。

公開当時(1978年)、SF専門誌の「スターログ」に、こんな一文が踊っていた。
「スター・ウォーズに対する日本の答えがこれだ!」
語句の正確性は保証できませんが、要するに、大ヒットした『スター・ウォーズ』に対抗して作られた映画が、この『ブルークリスマス』だと言うことだ。
当然、この映画も特撮をバリバリに使ったSF映画だと思ったが、観客の予想を裏切り、極めてポリティカルな内容になっています。

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あらすじはこう。
世界各地でUFOを目撃した人々は、知らないうちに血液が青くなる現象に見舞われた。
自衛官の勝野洋が好きになった竹下景子もその一人で、国家が青い血の人間を脅威に感じ、クリスマス・イブに全員を虐殺しようと極秘に計画を進める。
この計画により、勝野と竹下は悲劇のクリスマス・イブを迎える……。
これは民族浄化と称し、テロやゲリラ、あるいは白人至上主義と言った現代の出来事を予見したかのような展開に驚く。

前半は、仲代達矢が主役で、姿を消した重要人物、兵藤博士の行方をニューヨーク・ロケで見せるが、その後もパリまで足を延ばす、なんとも贅沢なロケが行われている。
その一方で、特撮を得意とする東宝が、ほとんど特撮を使わずに仕上げたこの作品、公開当時は大コケした映画だが、一部の映画ファンの間で、名画座で繰り返し上映されるたびに評価を上げて言った。

今、DVDで見直してみるとどうか?
例えば、人間の体は毛細血管が張り巡らされているが、体内を流れる血液が青ければ、当然皮膚にも反映されて青っぽくなるだろうし、UFOを見た人間の血がなぜ青くなったのか、青くなる意味の説明もないし、その目的も一切不明だ。
ラスト・シーンの二人に起こる悲劇も、勝野の行動に疑問が残るし、雪の上を液体があのように流れることはありえない、映画上の演出だと冷めてしまう。

ところが、倉本聰氏の脚本は、前記のように、ナチスがユダヤ人を地上から消そうとしたように、物語のテーマには、昨今のアメリカ・ファーストや白人至上主義のように、自分たちだけが良ければそれでいい、と言う考えに一石を投じているように思えて仕方がなかった。

扱っているのはとてもSF的なのに、全くSFを感じさせない映画、と言えばわかってもらえるでしょうか。


Posted on 2017/09/12 Tue. 23:49 [edit]

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『誇り高き戦場』深夜TV洋画劇場の定番作品、これは傑作だ!  

どーも、ロッカリアです。

1970年代、12月になると、決まってこの映画がオンエアされるのは、1944年の12月が舞台だからか。
ベルギーで慰問中だった、エヴァンス(チャールトン・ヘストン)率いるオーケストラの団員70名が、ドイツ軍の捕虜になり、射殺されようとするが、音楽に造詣が深く、天才指揮者エヴァンズを知るシラー将軍(マクシミリアン・シェル)は楽団一行を受け入れる。
そして、シラー将軍はエヴァンスに、我らのために演奏しろ、そうすれば命の保証はすると言うが、この取引をエヴァンスは拒否する。
楽団員からは、俺たちを殺す気か! と詰め寄られるが、エヴァンスにはある思惑があった……。

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オープニングに、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を鳴らし、「運命はこのようにドアを叩く」かのごとく、楽団員70名を待ち受けている壮絶な運命を暗示している見事なプロローグだ。
この映画は、天才指揮者と、敗戦が色濃くなってきたドイツ将軍の意地とプライドが激しくぶつかり合う構図が中心だがそれだけじゃない。
楽団員に紛れ込んだ兵士2名が、脱走するシーンにも効果的に音楽を使っていたり、他にもパルチザンが紛れ込んでいたり、エヴァンスとチェリストの女性の過去もロマンスとして描いている。
さらに、脱走を計画したことがドイツ軍にバレていることから、誰か楽団員が裏切っていることも分かる。
最後は激しい銃撃戦が待っていて、エンターテイメントとしても一級作品に仕上がっている。
一番感動したのは、紛れ込んだ兵士が、少ししかトロンボーンが出来ず、それを見抜かれて、一人だけ「演奏してみろ!」と迫られた時、この兵士がとった行動が楽団員の感動を呼ぶ。
このシーンには脱帽だ。

ただ残念なのは、もう10年以上前に、NHK-BS2で録画した画質、まあ、そこまで酷いとは言いませんが、このDVDも負けず劣らず悪い。
さらに音声はモノラル。
せっかくのオーケストラのダイナミック・レンジは皆無だ。
作品の性質を考えると、これは非常に残念だ。
一つ朗報があるとすれば、日本語吹き替えだ。
1982年7月26日に「月曜ロードショー」でオンエアされた、納谷悟朗さんの声でチャールトン・へストンが聞けます。
オールドファンは、ぜひこちらでも楽しんでください。

チャールトン・へストンとマクシミリアン・シェルに乾杯!

Posted on 2017/07/06 Thu. 23:24 [edit]

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