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【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

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『テンタクルズ』こうして私は騙された!? 

どーも、ロッカリアです。
本人のケガに続き、今度は高齢の母がベッドから落ちて(立ち上がった状態から)背骨を圧迫骨折して入院です。
1ヶ月ほどの入院で、退院すれば、また歩けるとの事で一安心です。
少しブログが途絶えがちになるかも知れませんね。(いつもじゃん)

さて、この映画は大ヒットした『ジョーズ』の完コピですが、何が残念なのかと言うと、肝心のテンタクルズ、つまり大ダコが魚屋さんで売っているようなタコで、海中から出てこない。(に等しい)
実はこの映画、ロードショーの時に劇場で見てしまったのです……。
と言うのも、高校の友達が、『ジョーズ』の陸上版だ! とか、『グリズリー』より面白い! などと評価していて、それを信じてしまったからです。
このあてにならない友人の評価に騙されたのと、ジョン・ヒューストン、ヘンリー・フォンダ、シェリー・ウィンタースにボー・ブリッジス。
この渋い俳優陣にも騙された。
幾ら何でも、このクラスの俳優なら、充分作品を吟味して出演するはずだと考えたからだ。(高校生にしては正論だ)
時が経ち、今見ればまた、違った視点から楽しめるかもしれない、そう思い、約40年ぶりに見た感想は……。

DSCF4050.jpg
(↑当時買ったパンフレット。¥200)

ひとつの映画として見た時に、ストーリーは『ジョーズ』の真似だとしても、作品として観客が楽しめる基準に達していない。
画質はBSで録画したものだがとても綺麗で、シーンごとに、ラジオのジングルのように鳴る音楽は、マカロニ・ウェスタンのように響いて、オールドファンならワクワクする。
大ダコとの対決に、マリンパークで飼育している二頭のシャチを連れて行くのもいいアイデアだ。
なのに……。

アマゾンの評価がオール五つ星と言うのにも驚きを覚えるが、まあ、それは個人の評価だし……。
昔、一緒に見に行った友人も「詐欺みたいな映画だ」とボヤいていたが、海が舞台なだけに、今ならこう言っただろう。
「まるでフィッシング詐欺じゃないか!」と……。

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『トランスフォーマー:最後の騎士王』を積極的に楽しむ方法? 

どーも、ロッカリアです。

こういう映画をノンストップ・アクションと言うのだろう。
最初から最後まで見せ場の連続で、寝落ちするヒマもなかった……。
だが、こう言う映画は往々にして、山場の連続で、どこが面白かったのか、悩んでしまう。

しかも、アーサー王伝説にオートボットやメガトロンが介入してくると言う、ありえない話になっている。
もともと、アニメから派生した作品だから、無理な設定、現実味のない物語ではあるが、つまらんのか? と言えばそうでもない。
要するに、この作品を、ファンタジー映画と言うジャンルに放り込んでしまえば、んなばかなぁ……と言うシーンも、ゴックンと飲み込めてしまうのだ。

DSCF4049.jpg 

もう一つ。
出来るだけ大きな画面で見る。
ここまで繊細かつ緻密なグラフィックスを味わうには、大画面が向いている。
画面が大きければ、没入感や臨場感が、その作品の欠点を補ってくれるからだ。
もちろん、大画面にはそれなりの音響も欲しいところだが、今はテレビの前に置くだけでも、結構な立体音響と低音を出してくれる専用のスピーカーも、結構安く発売されています。

タイトルに『最後の騎士王』とあるけど、この作品がシリーズの最後という訳ではなく、しっかりと続編のアピールがエンドタイトルの途中にあります。
まだまだ続くと思われるこのシリーズ、『アベンジャーズ』と、どちらが先に終わるのか、予想するのも、もう一つの楽しみ方だ! なんちゃって……。



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『ドクター・ストレンジ』CGこそ現代の魔法か? 

どーも、ロッカリアです。
皆さんの貴重なレコード体験を読ませて頂き、とても楽しかったです。
また、機会がありましたら、よろしくお願いします。

さて、この映画、魔法とCGの相性はバツグンだ。
CGも一種の魔法だからかも知れない。
ただ、それゆえに、実写であろうがセット撮影であろうが、全てがCGの世界で展開しているように思えて仕方がない。
原作がマーベル・コミックだからそれがむしろ当然なのかも知れません。
じゃあ、実写化になんの意味があるんじゃ! と言う心の声も存在しますが……。

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この作品の主人公が、医者として使えなくなった手を元に戻すために、魔法を習得しようとするが、物語はあらぬ方向へ進み、『インセプション』の夢のシーンを、もっと派手に演出した見せ場もあって、ラストまで飽きずに見れました。
が、結局、この手の映画を見て、純粋に楽しめる歳じゃないんだろうなぁ、と思ってしまいました。(今頃…)

でも、この映画で一番印象的なのは、至高の魔術師ワンがいったセリフだ。
憶えているだろうか。
「死があるから人生が輝く」
何のこっちゃ、と思われる人もいるだろう。
実はこのセリフに似たものを本で読んだことがある。
それは哲学書の入門書的な本で、こんなシチュエーションだった。

ある生徒が先生に尋ねる。
「人は皆死んでしまうののだから、人生は無意味ではないのか?」と。
それに対して先生はこう答える。
「もし、人の命が永遠なら、何を成し遂げても、何をしても、所詮、それは通過点に過ぎない」と。
「そんな人生が有意義な人生といえるだろうか? 人には寿命があるからこそ、人生は輝き、意味があるものになる」

かなり端折った文章で申し訳ないが、多少意味は通じるでしょう。
ま、あんまり堅い話はよそう。

話を戻そう。
CGが現代の魔法(映画において)だとすると、その使い手によって、良くも悪くもなるんですよね。
だから映画を観る私たちは、良い魔術師になるべく出会いたいものです。
ただ、それはかなり難しいようです。
なぜなら、この映画のエンドロールが終わってからのシーンで語られていましたよね。

「魔術師が多すぎる」って。

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『地下鉄(メトロ)に乗って』気ー悪っ! 

どーも、ロッカリアです。

地下鉄を使ったタイプスリップもの。
なぜ地下鉄に乗るとタイムスリップしてしまうのか? と言う科学的な説明等は一切なく、ただドラマのためにタイムスリップする。
ま、コニー・ウィリアムスや、タイムスリップが大掛かりなフェリックス・J・パルマの「宙の地図」「時の地図」でもとにかくタイムスリップする、と言うのが前提だから、別にいいんだけどね。
とにかく過去と現在を行ったり来たりします。

スクリーンショット 2017-10-10 22.30.11

父の性格の悪さゆえ、親子の縁を切った主人公の長谷部真次(堤真一)は、その父が入院した日に地下鉄に乗ると、昔住んでいた街とその時代にタイムスリップしてしまった。
そこで、交通事故で死んだ兄の運命を変えようとしたり、父の小沼佐吉(大沢たかお)の若き日の姿、戦後混乱期にたくましく生きて、幸せな家庭を築こうとする姿を目にする。
物語の後半になる程、父に対する考え方は変わって行き、定番な描き方だが、父のことを許していくようになる。
だが、個人的な意見を辛辣に言わせてもらえれば、冒頭で妻を殴るような男が、過去にどんなに立派であろうが、これは許し難い行為に見える。
真次は、父を否定しながらも、気付けば自分も同じようなことをしている自分に気がついていない。

これだけならまだいい。
とにかく許せないのが次シークエンスだ。
真次は、会社のみち子と不倫関係にあるのだが、彼女もなぜか同じようにタイプスリップしてしまう。
そして、ラストで彼女に起こる出来事を見て、思わず声が出てしまった。
「そ、そんなバカな」と。
過去を変えれば未来が変わる。
パラドックスを除けば、タイムスリップの定番ネタだが、とんでもない、許しがたい使い方をしている。

ここからネタバレ注意してください。

これはみち子と真次の話だが、過ちを消そうとして、過去の出来事を変えてしまう。
もっと明確に言えば、みち子と真次の関係が禁断の中だと分かった時から、みち子は生まれて来なかったことにしようとしてしまうのだ。
どんな過ちを犯しても、生きていこうとするのが、映画の主人公ではないのか?
重い過去を背負ってでも、前を向いて行こうと努力するのが主人公ではないのか?
それを、生まれて来なければ全てうまく行くとした決着は、見ていて腹立たしい。
あまりにも切なすぎる。
この世に生まれて来なければよかった命、そんなモノがあるはずないじゃないか。
どんな人間にも、この世に生まれてきたからには、きっとその人の大切な人生があるはずだ。
この結末には、どんな綺麗事で修飾しようと、後味が悪すぎる。
久々に毒舌が炸裂する作品を見てしまった。

私自身が過去にタイムスリップして、この映画を無かったことにしてやりたいっ! と言えば言い過ぎなんだろうか……。

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『チャイナタウン』引きずる映画…… 

どーも、ロッカリアです。

この映画、ズッシリと重く、年月が経っても心をワシづかみにされたまま、現在まで引きずって生きて来た、と言えば大袈裟かも知れません。
引きずる映画とは、単に印象に残った、という類の映画ではありません。
見終わった後、心に重くのしかかってしまった映画で、外そうとしても外れない、トラウマ級の映画です。
『俺たちに明日はない』『ソルジャー・ブルー』『ディア・ハンター』が私にとってはそうで、この『チャイナタウン』こそ、その最たる映画です。
主演のジャック・ニコルソン演じるジェイクと同じ驚きを抱き、ラストの衝撃は、ジェリー・ゴールドスミスの音楽と共に永遠に忘れられない作品です。

事の発端は、ジェイクの探偵事務所に、モーレイと名乗る女性が夫の浮気を調査してほしいと依頼に来るところから始まる。
水道局の幹部である夫のホリス・モーレイは、若い女性と会っている現場写真を撮られるが、撮った本人のジェイクが知らない間に新聞の一面に載りスキャンダラスになる。

ジェイクが事務所に戻ると、彼を待っていたのは、本物のモーレイ夫人だった。
やがて、夫が死体で見つかったことから、ジェイクは大きな陰謀に巻き込まれて行く……。

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本物のエブリン・モーレイを演じた女性こそフェイ・ダナウェイで、彼女の出演作の中でもピカイチに美しい!
若き日のジャック・ニコルソンのカッコ良さが全面に出ているが、特筆すべきはやはりフェイ・ダナウェイの演技に尽きる。
時に強く強烈で、時に優しく、そして可愛い女性像を見事に演じている。
その場面に合わせるように、彼女の衣装も黒、灰色、白と変化しているのにも注目だ。

謎に包まれたエブリンの真相を知った時の衝撃、大いに感情を揺さぶられるラストシーン。
だが、それを許さない中国移民の街チャイナタウン。
一気に感情が爆発しそうになるジェイクに同僚が言う。
「忘れろジェイク、ここはチャイナタウンだ」

警官時代に中国人同士の争いを、ただ見ている事しか出来なかったジェイク。
自分の身に降りかかった出来事に、今度は中国人たちがアメリカ人の悲劇を静観している。
見事なセリフ、そしてエンディングではないか。

重く引きずる映画だが、時間を経て、何度も見たくなるのが、この映画の非凡さを物語っています。
未見の人は、是非一度見てください。

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