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【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』あらら? 

どーも、ロッカリアです。

さあ大変だ。
この映画の主人公、魔法生物学者のニュート・スキャマンダーと、闇祓いの専門家でヒロインのティナ・ゴールドスタインの二人を差し置いて、私の心に魔法をかけたのは脇役の二人でした。

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資金調達を銀行に断られて、パン屋さんを開業できない太っちょのジェイコブ。
彼は絵本に出てくるような正直者で、ステレオタイプかもしれないが、純真な心の人間を見るのが、私は好きなようだ。
もう一人はティナの妹で、他人の心が読めるクイニーだ。
見た目もとてもチャーミングだが、人の心が読めるが故に、なかなか人を信用できない性格だ。
この二人は出会ってすぐに好印象を抱き、やがて恋に落ちていくが、人間と魔法使いの恋の行方は、ちょっと切ないと感がする。
私はこの二人はが気になって仕方がなかった。
「お前は一体どこを見てるんだ?」とお叱りを受けるかも知れないが、この二人の存在がこの映画のスパイスになっていて、いい味を出しているんです。
主人公の二人を見ていると、心の内があんまり見えてこないし、視点が定まらないので、なんだか魔法の凄さ、つまりCGの出来を見せられている印象が強くなってしまう。
舞台装置だけでは、観客はすぐに飽きちゃうのですよ。
ここに割って入ってくるのが脇役の二人だった。
『ハリポタ』の前日譚という立ち位置の作品だが、大人の恋愛(と言ってもちょっとイノセントすぎる)をちゃんと描いているのはいいね。
あと、アタッシュケースのアイデアだけど、芳崎せいむのコミックス「鞄図書館」を思い出しました。
勧善懲悪の魔法の物語の中に、ピュアな恋愛があることで、作品自体は好印象だ。
ただ、ストーリーは平凡でした。

主人公を食ってしまうのは、CGでも豪華なセットでもなく人間の脇役なんです。
それはアラン・ドロンの時代から今日まで、ずう〜と。
そして映画ファンの私は、未来においても、そうあって欲しいと、願わずに入られません。

category: ハ行

tag: ハ行  イラスト 
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『チャイナタウン』引きずる映画…… 

どーも、ロッカリアです。

この映画、ズッシリと重く、年月が経っても心をワシづかみにされたまま、現在まで引きずって生きて来た、と言えば大袈裟かも知れません。
引きずる映画とは、単に印象に残った、という類の映画ではありません。
見終わった後、心に重くのしかかってしまった映画で、外そうとしても外れない、トラウマ級の映画です。
『俺たちに明日はない』『ソルジャー・ブルー』『ディア・ハンター』が私にとってはそうで、この『チャイナタウン』こそ、その最たる映画です。
主演のジャック・ニコルソン演じるジェイクと同じ驚きを抱き、ラストの衝撃は、ジェリー・ゴールドスミスの音楽と共に永遠に忘れられない作品です。

事の発端は、ジェイクの探偵事務所に、モーレイと名乗る女性が夫の浮気を調査してほしいと依頼に来るところから始まる。
水道局の幹部である夫のホリス・モーレイは、若い女性と会っている現場写真を撮られるが、撮った本人のジェイクが知らない間に新聞の一面に載りスキャンダラスになる。

ジェイクが事務所に戻ると、彼を待っていたのは、本物のモーレイ夫人だった。
やがて、夫が死体で見つかったことから、ジェイクは大きな陰謀に巻き込まれて行く……。

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本物のエブリン・モーレイを演じた女性こそフェイ・ダナウェイで、彼女の出演作の中でもピカイチに美しい!
若き日のジャック・ニコルソンのカッコ良さが全面に出ているが、特筆すべきはやはりフェイ・ダナウェイの演技に尽きる。
時に強く強烈で、時に優しく、そして可愛い女性像を見事に演じている。
その場面に合わせるように、彼女の衣装も黒、灰色、白と変化しているのにも注目だ。

謎に包まれたエブリンの真相を知った時の衝撃、大いに感情を揺さぶられるラストシーン。
だが、それを許さない中国移民の街チャイナタウン。
一気に感情が爆発しそうになるジェイクに同僚が言う。
「忘れろジェイク、ここはチャイナタウンだ」

警官時代に中国人同士の争いを、ただ見ている事しか出来なかったジェイク。
自分の身に降りかかった出来事に、今度は中国人たちがアメリカ人の悲劇を静観している。
見事なセリフ、そしてエンディングではないか。

重く引きずる映画だが、時間を経て、何度も見たくなるのが、この映画の非凡さを物語っています。
未見の人は、是非一度見てください。

category: タ行

tag: イラスト  タ行  ミステリー 
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特撮の雄、土屋嘉男氏を偲んで…… 

数々の特撮映画に出演され、なくてはならない存在だった土屋嘉男氏が、今年の二月に肺がんで亡くなられていた、というニュースが今日伝わってきました。
氏を偲んで、以前のブログの記事を掲載します。
急な訃報だったので、イラストも以前のままで。


変身人間シリーズ(美女と液体人間、電送人間)の最期を飾るのがコレ。
前二作で刑事役をしていた土屋嘉男が、ガス人間こと水野を熱演している。(一見、雨上がりの宮迫に似ている?)
今回のヒロインは、日本舞踊の家元、春日藤千代を演じる八千草薫だ。
もと、タカラジェ
ンヌの彼女はこの時29歳にして、数多くの映画に出演していた。堂々たる演技には凄味さえ感じるが、それ以上に見た目の美しさ(いや、可愛らしさと言った方がいいかも知れない)が、同年代の女優さんと比べても群を抜いている。
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物語は、銀行が襲われて現金が奪われるが、この事件には警察も頭を抱えてしまう謎が残った。
ひとつは、銀行員の死因で、窒息死なのだが、何が原因で窒息したのかが分からない。二つ目は、犯人がどうやって金庫室に入り出たのか。
と言うのも、金庫室のカギは死んだ銀行員が持っていて、合カギは本社にちゃんと保管されていたからだ。
ま、この辺は映画のタイトルから、見ている方は簡単に想像できるけど……。
その一方で、別の事件の犯人を追いかけていた岡本警部補(三橋達也)のパトカーは、山道でコントロールを失い事故を起こしてしまう。
何やら音がする方に歩いて行くと、一軒の家に辿り着くが、そこで般若の面を付けて踊る女性を目にする。
面を取った素顔のあまりの美しさに目を奪われるが、この女性こそ、斜陽の春日流をなんとか守ろうと発表会を開こうとするが、舞踊界ではもはやだれにも相手にされなくなった藤千代だった。
実は、ガス人間と呼ばれるようになった水野(自分で、俺はガス人間第一号だ、と名乗る)が、愛した藤千代の為に銀行強盗を繰り返し、そのお金を発表会や演奏家、家元たちに渡す資金としていた。
藤千代は、そんな理由も知らずに、水野からお金を受け取っていた。
水野がガス人間であることを知った後も、水野を拒絶する事無く、結婚すら考えているように見えたのだが……。

この映画は、人間でありながら異形となってしまった水野と、その愛を受け入れようとする藤千代の純愛を描いている。
また、この作品では、邦画には珍しいマッド・サイエンティストが登場する。
水野がガス人間になってしまったのも、この博士の実験による副産物なのだ。
特撮スタッフは、人間をガス状に見せるのに苦労したと思う。
本編では使われなかったが、水野のゴム人形を作って、ガス化の際に、中の空気を抜いて、姿をしぼませる演出などが予告編で見る事が出来る。
また、ラストのスペクタル・シーンでは、実写と寸分違わないビルの炎上、消火シーンには、思わずお見事!と声を掛けたくなる。

これで、変身人間シリーズは一応終了するが、この大人向けに作られた恐怖特撮シリーズのテイストは、以後も人気を呼ぶ『吸血ゴケミドロ』『吸血髑髏船』、そして、傑作『マタンゴ』へと受け継がれて行った。
もちろん、この恐怖のテイストは初期のゴジラ・シリーズや巨大怪獣シリーズにも影響を与えた。
どの作品のどの部分にその影響を見る事が出来るのかは、今後、このブログで取り上げるかも知れないし、取り上げないかも知れない。
「お、ブログ読者を煙に巻く気か!?」
いいえ、ガスです。


心からお悔やみ申し上げます。

category: 過去記事リミックス

tag: イラスト  特撮 
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『怪しい彼女』世界中でリメイクされるワケ 

どーも、ロッカリアです。
中国、ベトナム、インド、インドネシア、アメリカ、イギリス、ドイツ等々、韓国で2014年に作られたこの映画が、なぜこれほど多くの国でリメイクされるんでしょうか?
その魅力とは何でしょうか?

70歳を超えたおばあさんが、写真館を出ると20歳の若い頃の姿になっている。
タイムスリップじゃなくて、本人だけが若返り、人生をやり直そうとするが、いざやりたい事をしようとすると、そのやりたいことが思い浮かばない。
はて、どうしたものかと思案していると、商店会ののど自慢で歌を披露し、優勝するが、それを見ていた実の孫と、音楽プロデューサーが彼女の人生に深く関わるようになる。
孫からは自分がやっているヘビメタ・バンドのヴォーカルになってくれと頼まれ、プロデューサーの要潤とは淡い恋に落ちる……。

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発想や視点も良くて、最後まで飽きさせない、とってもいい映画だが、それだけなら韓国オリジナル版を見れば事足りるはずだ。
私は韓国版も見ましたが確かにいい映画でした。でも、邦画版を観ている時のように、涙が溢れることはありませんでした。
その理由はただ一つ。
日本語で歌われる「見上げてごらん」や「悲しくてやりきれない」、「真赤な太陽」といった昭和の匂いがプンプンする歌が、心に響くからです。
同じような現象が、中国には中国語の歌、ベトナムにベトナム語の歌と、その国々で心に響く歌があって、その国でリメイクしないと伝わらない物語が、歌が描かれているんだろうと感じます。

「歌は世につれ、世は歌につれ」とう言葉がある。
歌はその時代を反映させるものになるし、時代もまた、歌に影響されたりする。

まだこ映画を未見の人、特にオールドファンの人に、必ず観て欲しい作品です。

そうそう、オリジナルの韓国版をリスペクトして、オマージュを捧げているシーンがあったのでアップしておきます。
若返った女性を演じたシム・ウンギョン本人ではありませんが、衣装は多部未華子のスカートが青色なのに対し、赤色のスカートでした。(ローマの休日のオードリー・ヘップバーンに憧れたファッションです)
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(画像はTV画面を写したものです)

昭和には、歌謡曲やフォーク、ニューミジックや演歌が、生活に深く根付いていたんだなぁと、改めて感じさせてくれる良い映画でした。

category: ア行

tag: ア行  イラスト 
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『リトル・ロマンス』小さな冒険が始まります 

どーも、ロッカリアです。
今日紹介するのは、1979年の映画で、大好きなダイアン・レインがデビューした作品です。

アメリカ人のローレン(ダイアン・レイン)はセレブな一家の一人娘。
フランス人のダニエル(テロニアス・ベルナール)はタクシー・ドライバーを父に持つ庶民の子。
偶然出会った二人、ローレンはドイツの哲学者、ハイデッカーの本を愛読し、ダニエルは名画座をハシゴするような映画大好き少年。
二人とも大人びていて頭がいい。
そんな二人は、これも偶然知り合った老人のジュリアス(ローレンス・オリヴィエ)からこんな伝説を聞く。

ベニスに古くからある言い伝えだ
恋人同士がゴンドラに乗り、日の沈む時
「ため息の橋」の下をくぐる
ちょうど鐘の鳴る時にキスをすれば
二人はずっと愛し合える
永遠にだ


リトル

母親に幻滅していたローレンに、アメリカに帰国することが告げられ、彼女はどうしてもダニエルとベニスに行き、サンセット・キスをしようと思った。
そして二人は老人のローレンスを巻き込んで、フランスからイタリアのベニスに逃避行へ旅立つが……。

ローレンス・オリヴィエ扮する老人が実は曲者だったり、劇中に、この映画の監督をしたジョージ・ロイ・ヒルが、自身の映画、『明日に向かって撃て!』『スティング』を使ったり、ハンフリー・ボガード主演の『脱出』、ジョン・ウェイン主演の『勇気ある追跡』、レッドフォードの『コンドル』を登場させるサービスぶり。
1979年の映画なので、登場する映画は全て名画座での上映となっているのが、オールドファンには楽しい。
余談ですが、『コンドル』を見ようとした二人は、入り口で13歳以下は入れないと断れるシーン。
ダニエルが「たった3秒の裸なのに!」と抗議するが、はて? この映画にそんなシーンあったっけ?
確かにレッドフォードとフェイ・ダナウェイのベッド・シーンはあったけど……。
ひょっとしたら、日本公開版と違うヴァージョンか? と思ってしまいました。(単純に、外国では少年少女に対する暴力や性表現に対する規制が強いからかも知れません)

この映画を青春時代に見て、宝物にしている人も多いことでしょう。
見るたびに甘酸っぱい、あの頃の気持ちが蘇るように、リトル・ロマンス、小さな冒険心を忘れちゃいけないなぁ、と改めて感じました。

category: ラ行

tag: イラスト  ラ行 
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