07«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»09

【ラジオ・ヒッチコックR】

コンセプトは読むラジオ。映画や音楽の話題で楽しみましょう!

INFORMATION



★ ヘッダー画像をまたまたチェンジしてみました。
  写真のラジオは愛機クーガー7です!  


『そして誰もいなくなった』(1945)このタイトルって……。 

どーも、ロッカリアです。

結末を知っていても、つまり犯人やトリックを既に知っていても、何度も見てしまうミステリー映画というのがある。
その最たるものが、市川崑監督による金田一耕助シリーズだ。
ストーリーだけじゃない、俳優さんの魅力、美術に音楽、何度見ても飽きない演出に興味が尽きない。

また、原作のミステリー小説を読んでいて、犯人を知っているのに、映画を見ると全くの別物になっていて、驚くこともある、この作品がそうだった。
ミステリー映画の性質上、詳しく内容を話せないので難しいのですが、タイトルが……。(汗)

img255-2.gif

実はこの映画、1970年代にNHKの教育チャンネル(今のEテレ)で見て、とても面白かった記憶があり、ず〜っと廉価版のDVDを探していたのですが見つからず、結局Amazonで買いました。
ただ、結末のシチュエーションをすっかり忘れていて、原作とは違う、という事だけは憶えていました。
『オリエント急行殺人事件』の新作ニュースが聞こえてくる中、この映画の存在を思い出し、どうしても見たかったんです。
低価格DVDと言うこともあって、画質は非常〜に悪いです。20インチかパソコンの画面で見るのが最適で、大画面で見ると線が二重に見えてとても目が疲れます。(ま、そのうち慣れてきますが…)

物語は、現在のミステリーの礎を築いた孤島環境ミステリーで、オーエン邸に八人の男女がボートに乗って向かうところから始まり、オーエン邸の執事と給仕(夫婦)を合わせた十人が、マザーグース(一説には違うと言う指摘あり)の十人のインディアンの歌のとおりの見立て殺人が起こります。
ここで歌われる「十人のインディアン」の歌は、あの、ワン・リトル、ツー・リトル、スリー・リトル・インディアン……と言うあの童謡とは違います。
集まった十人の罪が、レコードから流れ、人が殺されていく度に、居間に飾ってある十人のインディアン人形が一つ、また一つ、壊されたりなくなっていきます。
これがこの映画の特徴と言えます。
映画では、犯人がこの中にいると、お互いが疑心暗鬼になり、見ている方も、早く犯人が知りたい(犯人は原作と同じ)と思える巧みな演出で最後まで飽きません。
小説の結末を知っている人も、充分楽しめます。

この十人の中に、ヒッチコック監督の『レベッカ』でダンヴァース夫人こと、ジュディス・アンダーソンが出ているのも、オールドファンには楽しみの一つです。
画質の悪さを我慢すれば、とても楽しめるミステリーだと思います。
見た人は全員、このタイトルにツッコミを入れたくなると思いますが……。


category: サ行

tag: ミステリー  イラスト  サ行 
cm 0   tb 0   page top

『黄昏のチャイナタウン』空飛ぶジャック・ニコルソン! 

どーも、ロッカリアです。
お盆休みも今日で最後です。(ふ〜)

1974年の名作『チャイナタウン』の続編で、ジャック・ニコルソンが主演と監督を務めました。
前作の衝撃的なラストから約10年後を描いていますが、今回、原題の「二人のジェイク」というタイトルに深い意味があります。
と言うのも、前作でエブリン・モーレイ(フェイ・ダナウェイ)と恋に落ちたジェイク(ジャック・ニコルソン)は、今回同じ名前のジェイクの依頼を受けるが、この依頼がエブリン・モーレイと深く関わってくるからだ。

img254.gif
(爆風で空を舞うジャック・ニコルソン! タモさんじゃありません!)

この映画を語ることは、前作『チャイナタウン』を見ていないと成立しないし、何を言っても、その前作のネタバレとなってしまい、非常に難しい。
だから、ディテールを話す事だけに留めておきましょう。

探偵ジェイクの所に、妻の浮気調査を依頼したもう一人のジェイクが、その浮気現場で男を射殺してしまう。
しかも、その殺された男が、依頼人のジェイクの仕事のパートナーだったことから、全ては男を殺すための仕組まれた芝居ではないかと、探偵のジェイクは疑うのだが……。

1930年代のロスを見事に再現した前作と比べ、今回はそれほど凝った演出がない。
あるシーンで、探偵ジェイクは爆発によって吹き飛ばされるが、常識的に無傷で助かるなんてありえないし、ジェリー・ゴールドスミスの音楽が秀逸だった前作に比べ、ヴァン・ダイク・パークスの音楽は甘すぎる。
主演のニコルソンも太り過ぎだ。(演出上、あまり関係ない思う)
決してつまらない作品ではないが、続編と言うのは、こうやって前作と比較されるのは宿命なのだ。
監督としてのニコルソンの手腕はどうか?
ポランスキーの冷徹で、突き放したような演出と正反対で、探偵ジェイクがとても身近に感じるが、自ら主演となればそれは当然か。
ラストの衝撃も、やはり前作を上回ることはない。
編集のせいかもしれないが、もう少し物語を整理して、観客に確信は何なのか? がストレートに伝わるような演出が欲しかった、と思います。

言っておきます。
『チャイナタウン』を見ずに、この『黄昏のチャイナタウン』を見ても成立しません。


category: タ行

tag: タ行  イラスト 
cm 0   tb 0   page top

イラストレーター「中村佑介展」に行って来ました 

どーも、ロッカリアです。
お盆休みも残すところあと一日となりました〜。
みなさん遊び疲れてないでしょうか。
私は食べ過ぎて……。

さて、日本一高いビル、あべのハルカスでイラストレーター中村佑介氏の個展が催されているので行って来ました。

 スクリーンショット 2017-08-15 19.01.46

「謎解きはディナーのあとで」「夜は短し歩けよ乙女」の表紙や、アジアン・カンフー・ジェネレーションのCDを手がけているので、名前を知らなくても、どこかで目にしていると思います。
スクリーンショット 2017-08-15 19.04.01

本日のメインは何と言っても、フォトショップで色付けされる前の原画が見られる事です。
スクリーンショット 2017-08-15 19.03.44



これは「謎解きはディナーのあとで」の原画です!
スクリーンショット 2017-08-15 19.03.13

これは大好きな作品。
女の子の表情がいいですね。
スクリーンショット 2017-08-15 19.02.52

中村氏の線は、異常に細いですね。
あと、原画が完成品になる工程も読み取れて、とても興味深い個展でした。
スクリーンショット 2017-08-15 19.02.26

プロの絵見て、また刺激をと感動を受けました。
見ただけでイラストが上手くなればいいんですが、ま、それは努力次第という事で、今後のブログを期待してください(←嘘つけ!)

category: ニュース

tag: イラスト 
cm 0   tb 0   page top

『死刑台のエレベーター』ジャンヌ・モローを偲んで… 

先月、7月31日にフランス女優、ジャンヌ・モローさんが死去されました。
ヌーベルバーグの恋人と呼ばれ、同時代を生きた女性たちに与えた影響は計り知れません。
以前のブログで、2011年に『死刑台のエレベーター』の記事を書きました。
改めてイラストを描き直した、リミックス・ヴァージョンで、彼女を偲びたいと思います。

まあ、こう言うことだ。
制作された年代も古く、編集でもアラが目立つ。
お前は忍者か!と突っ込みたくなる場面には目を瞑ったとしても、白昼堂々とビルをよじ登ったり、挙句にフックが付いたロープをそのまま忘れたり……。
そのロープは数時間後、何の説明も無しに、何故か勝手に外れて、道端にいた女の子が拾って持って帰っちゃう……。
この他にも言いたい事や突込み所は多々ある。
しかし、だ。
この映画が現在も名作と呼ばれ、リメイクに、リバイバル上映にと引っ張り蛸になるのにはどんな訳があり、魅力があるのか?
今日はその辺を重視しながら話を進めて行きましょう。

img253.jpg
(夜の街を彷徨うジャンヌ。マイルスの音が聴こえますように……)

ジュリアン(モーリス・ロネ)は、一つ上の階にいる、社長であり、愛人フロランス(ジャンヌ・モロー)の夫、カララ氏を自殺に見せかけた完全犯罪を企んでいた。
計画はアッサリと成功、全てを終えて意気揚々とビルの外へ。
何気に犯行現場を見上げたジュリアンの顔は青ざめた。
犯行に使用したロープがベランダの手すりに掛かったまま……。
慌ててビルの中に戻り、エレベーターに乗り込むが、運悪く今日は土曜日で、ビルの中には警備員だけ。その警備員が誰もいないと思って、ビル全体の電源を落として帰ってしまう。
途中で止まってしまったエレベーターに一人残されたジュリアンは、脱出を試みるがどれも上手くいかない……。

これがこの映画のプロローグで、観客を引き込むには抜群の設定だ。
この殺人に絡んで、二人の若い男女が描かれる。
主役は勿論ジュリアンとフロランスだが、もう一組の若いカップルが、ジュリアンの車を盗んで、行く先々でジュリアンの名前を騙ることで、エレベーターの中に閉じ込められて、手も足も出ないジュリアンと別のジュリアンが勝手に行動して、おまけに殺人事件を犯してしまう。
この辺りが秀逸である。
夫を自殺に見せかけて、殺す計画をジュリアンに実行させたフロランスも、ジュリアンの車を目撃、しかも助手席には若い女が……、と刑事の取調べで証言してしまうありさま。
一部始終を知っている観客は、「ち、違うそ!」と言う、殺人を犯したジュリアンに対して同情意識を植え付け、何とかエレベーターから脱出する事はできないのか?と言う気持ちにさせる。(この辺は、ヒッチコックの手法を大胆に取り入れている。なにせヌーベルバーグですから…)
サスペンス映画なので詳しい事は言えないが、
ジュリアンは閉じ込められたエレベーターから脱出して、完全犯罪を成立させる事ができるのか?
これを軸に、エレベーターの中と外の世界が同時進行して行き、複数の線がラストにはバッチリ集結を見せる。
さすが、の一言である。
さらに、この物語に豊かな表情をもたらしているのが、帝王マイルスのサウンド・トラックである。
オープニングから始まって、愛するジュリアンの行方を追って、夜の街を彷徨うフロランスの心情を見事に映し出していく。
マイルスの音楽無しには、もう考えられないシーンである。
ちなみに、このサウンド・トラックを収録した当時、ぶっつけ本番のような即興演奏が話題になったが、完璧主義者のマイルスがそんな事をするはずも無く、レコーディングの三日前から入念なリハーサルを繰り返し本番を迎えたのだ。
ま、考えてみれば、サウンド・トラックとして全ての曲がレコードと言う形なっているのだから、ジャズのお家芸とも言えるインプロビゼーションの部分は別として、やはりちゃんとしたスコアが存在していたんだろう。

ジャンヌ・モローの魅力、いや魔力。
マイルスの信じられないぐらい素晴らしい音楽。
手持ちカメラによる臨場感あふれる手法。
二転三転する物語の魅力。
そして、ルイ・マルと言う天才監督出現……。

まあ、こう言う事だ。
作られた年代も古く、編集でもアラが目立つ。
しかしながら、演出だけによるサスペンスの盛り上げ方といい、カメラ・アングル、ストーリーの工夫、音楽の使い方といい、これが25歳にして作り上げたデビュー作で、ヌーベルヴァーグの傑作である事に間違いない、と言う事だ。
現代の映画人は、この作品の持っているインパクトに感嘆の声を上げ、25歳と言う、その若さに驚愕すべきである。
(2011年11月22日)

心よりご冥福をお祈りいたします。

category: 過去記事リミックス

tag: イラスト  タ行 
cm 0   tb 0   page top

『ザ・フォッグ』この恨み、はらさずにおくべきか! 

どーも、ロッカリアです。
暑いので、今日は2009年に以前のブログの記事に、イラストを書き足した過去記事でお楽しみ下さい。


これはリメイク版ではない、ジョン・カーペンター監督のオリジナル版。いちいちこんな説明を付け加えないといけないリメイク・ブームのハリウッド。
海賊版のほうで、「恐怖映画特集」なるものをやっている(お、何気に宣伝…)影響で、この時期、真夜中に見る映画と言えばやっぱりホラーでしょ、てな訳で、「ハロウィン」の次に制作されたこの作品をご紹介します。

img252.gif

アントニオ・ベイと言う小さな港町の百年祭の前日に、ヒッチハイクでやって来るのがジェイミー・リー・カーティス扮するエリザベス。
午前0時から1時の間を魔の刻と言う私設放送局のDJスティービー(女性)は、町の沖合に霧が発生したことを告げる。その時から町中に不思議な現象が相次ぎ起こるが、午前1時を過ぎると突然収まってしまう……。
ツカミとしては申し分なく、見ている者を容赦なくアントニオ・ベイという小さな港町に引きずり込んでしまう。
この辺がカーペンター監督の上手いところ!

100年前に座礁して沈んだ帆船は、実はこの町の住人たちに裏切られて……、と言う真相が分かっていくと同時に、100年祭を迎えた当日、霧は海から押し寄せて、町全体を飲み込んで行く。霧の中には、人を殺していく不気味な姿が見え隠れするが、ラスト近くまでその姿はボカして見せる。(想像は容易につくけど…)
当時の宣伝文句に、「この恨み、晴らさずにおくべきか…」と言うコピー(魔太郎か!し、知らないだろうなぁ…)があったけど、まさにそんな感じ。

しかも、DJのスティービーが惨劇をライブでオンエアしたり、自らの放送局にも霧が押し寄せて、絶体絶命に……。ヒッチハイクのエリザベスは男と行動を共にして活躍するが、なんとこの映画で町の偉いさんを演じている女性議長に、ジャネット・リーが。と言う事は、親子競演の実現。(当時も話題に)
ジャネットと言えばヒッチコックの「サイコ」に主演、有名なシャワー・シーンが記憶に残っているでしょ。(ちなみにお父さんはトニー・カーティスね)

そして、真相の鍵を握る神父役にハル・ホルブルック!
この人は『ダーティ・ハリー2』なんかでお馴染みの役者さん、懐かしい。
ラストは少しあっさりし過ぎて、今の時代には少し不満の残る演出に思える。が、ひとひねりあるので、最後の最後まで気を抜かないで見ましょう。

実はこの映画も、『オルカ』『イルカの日』に続いて港町や海が出てくる夏らしい映画とも言える。しかも結構怖いので、夏の涼を取るにはうってつけの映画だ。
しかも女性DJが登場とあらば、外せない作品です。
 

category: 過去記事リミックス

tag: サ行  イラスト 
cm 2   tb 0   page top

プロフィール

最新コメント

リンク

月別アーカイブ

ようこそ

最新トラックバック